税務・財務情報源泉所得税

源泉所得税

同じ年に2か所以上から退職金を受け取った場合について

近々弊社役員が退職予定です。すでに同年中に別の会社から退職金を受け取っています。このような場合の源泉所得税の計算はどうなるのでしょうか。


同じ年に2か所以上から退職金をもらった時の勤続年数は、それぞれの期間のうち最も長い期間により計算することになります。ただし、その最も長い期間と重複していない期間がある場合には、その重複しない期間を最も長い期間に加算して勤続年数を計算します。
また、退職所得の計算方法は以下の通りです。

{退職金額(源泉徴収前の金額)-退職所得控除額}×1/2

退職所得控除額は以下のように計算します。(1年未満の端数は1年に切り上げます)

(1)勤続年数20年以下:40万円×勤続年数
(2)勤続年数20年超 :800万円+70万円×(勤続年数-20年)

以下の具体例をご参照ください。

――――――――――

Aさんは、甲社と乙社を退職。

※甲社
勤続年数  :9年0か月(H14.4.1~H23.3.31)
退職金支給日:H23.5
退職金支給額:400万円

※乙社
勤続年数  :7年4か月(H16.4.1~H23.7.31)
退職金支給日:H23.9
退職金支給額:180万円

【甲社の場合】
退職所得控除:40万円×9年=360万円
退職所得  :(400万円-360万円)×1/2=20万円
源泉所得税 :20万円×5%=1万円

【乙社の場合】
Aさんのその年の2か所目の退職金の受取りになりますので、甲社からの退職金も含めて源泉所得税を計算することになります。

勤続年数  :10年(4か月は切り上げ)
Aさんのもっとも古い就職の日(H14.4.1)から今回の退職の日(H23.7.31)までの9年4か月となります。

退職所得控除:40万円×10年=400万円

退職所得  :
甲社と乙社の退職金を合計した金額から、上記退職所得控除を差し引いた金額を1/2します(1/2した金額に千円未満の端数がある場合にはその端数を切り捨てます)。
<例>1/2後の金額が100万4500円の場合、100万4000円となります。

{(400万円+180万円)-400万円}×1/2=90万円

源泉所得税 :90万円×5%=4万5000円
ここから、甲社で源泉徴収された所得税額を差し引きます。
4万5000円-1万円=3万5000円

なお、退職金を支払う場合には、退職する人から 「退職所得の受給に関する申告書」を提出してもらって下さい。既にほかの会社などから退職金を受け取っている場合には、「退職所得の源泉徴収票」も併せて提出してもらって下さい。

「退職所得の受給に関する申告書」をもらっていない場合には、退職金の支給額(退職所得控除を控除する前の金額)に20%の税率を乗じて源泉徴収し、その税額を支給する側が給与から天引きする源泉所得税と同様に納付しなければなりませんのでご注意下さい。



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